看護師のサービス残業が多くなりがちな理由

看護師の方のサービス残業が多い理由は、主に3つあります。1つ目は、慢性的な人手不足であることです。現在日本は少子高齢化社会に突入しており、高齢者の数がどんどん増加しています。高齢者が増えるということは、同時に医療機関の需要も高まるということです。しかし、現在の医療現場では、増加をたどる医療の需要に比べ、医療を提供できる人材が著しく不足しています。特に看護師不足は深刻であり、多くの病院で人材不足が嘆かれている状況があります。そんな背景もあり、看護師1人当たりが抱える仕事量が膨れ上がり、就業時間内に全て終わらせることが不可能な状況に陥ってしまっているのです。

2つ目は、業務時間外に行われる勉強会や研修が多い点です。医療技術は日々進化しており、医療に携わる人材は常に情報をアップデートしていかなければなりません。そのために勉強会や研修が実施されていますが、これらの会は業務時間外に行われることが多い傾向があります。この時間もしっかりと労働時間として捉える風潮があれば良いのですが、まだ世間はその考えに追いついていません。実際、たとえ強制参加であっても、自主参加(自分のためにやること)として捉えるように操作されるケースが多く、サービス残業になっている実状があります。

そして3つ目は、突発的な緊急対応が多い点です。特に大きな病院では、救急搬送や、緊急のナースコールなどに対応する必要があります。これらは時間帯問わずいつでも起こりうることであるため、たとえ時間外であっても、自身がその場にいるのであれば対応しなければなりません。こうした状況も相まって、看護師はサービス残業を強いられる形になっているのです。